埋蔵文化財とは…

埋蔵文化財

埋蔵文化財とは、地中に埋蔵されている文化財のことを言います。

埋蔵文化財には大きく分けてふたつの種類があります。

ひとつは『遺構』と呼ばれているものです。

例えば、縄文時代の住居などの建物の跡や、古墳時代の墳墓である古墳などがこれにあたります。

江戸時代では、礎石を据えた建物跡、地下室(ちかむろ)と呼ばれる地下の貯蔵施設や、井戸や板を組んだ木樋などの上水関連の施設跡、石組みの下水溝などが知られています。

もうひとつは土器や陶磁器、瓦、石器、木製品などの『遺物』です。

『遺構』は基本的にその場所から動かせないものですが、『遺物』は移動が可能なものです。

こうした『遺構』や『遺物』が発見される土地を『遺跡』と言い、「文化財保護法」では『埋蔵文化財包蔵地』と呼ばれています。

埋蔵文化財の保護

埋蔵文化財は、文字の無い時代や、文字による記録があまり残らなかったけれども、そこに生活した人々の暮らしや歴史を明らかにする上で、それぞれの地域で土地に刻まれた大切なものです。

埋蔵文化財を国民共有の財産として未来に伝えていくことは、現代に生きる私たちの責務なのです。

埋蔵文化財は、歴史的建造物や美術・工芸品をはじめ、その他有形・無形の文化財とともに、可能な限り完全な状態で後世に伝えて行かねばなりません。

ところが、私たちがより豊かな生活を営む上で、『埋蔵文化財包蔵地』内で開発行為などを行うことがあります。

このような時、そこに存在する埋蔵文化財をどのように保護していったら良いのでしょうか。

埋蔵文化財の調査

埋蔵文化財は一度破壊されると二度と元には戻せませんから、現状保存し、後世に伝えていくことが最も望ましいと考えられています。

しかし、開発によって現状保存が困難な場合には、代替処置として記録保存を目的とし、都道府県、区市町村教育委員会の指導の下で発掘調査を行います。

今日、行われている発掘調査のほとんどは、こうした記録保存のための緊急発掘調査なのです。